米国株と日本株の違い|取引時間・単位・為替・税金
米国株を始める前に知っておきたい日本株との違いを、売買単位、取引時間、為替の影響、配当と税金の扱いという4つの観点から整理して解説します。
日本株に慣れてから米国株を始めると、いくつか戸惑う点があります。仕組みそのものが違うところを、先に押さえておきましょう。
違い1:1株から買える
日本株は原則100株単位ですが、米国株は1株から買えます。
株価が200ドルの銘柄なら、1株=200ドル(為替が1ドル150円なら約3万円)から投資できます。株価の高い有名企業にも、少額で投資しやすいということです。
違い2:取引時間が日本の夜
米国市場が開いているのは、日本時間の夜から翌朝にかけてです。米国の夏時間・冬時間によって時間帯がずれます。
- 夏時間:日本時間 22:30頃 〜 翌5:00頃
- 冬時間:日本時間 23:30頃 〜 翌6:00頃
日中に注文を出しておいて、夜間に約定する形になります。値動きをリアルタイムで見るには、夜起きている必要があります。
証券会社によっては、時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に対応している場合があります。
違い3:為替が損益に影響する
これが日本株といちばん違う点です。
米国株はドルで取引されるため、株価が変わらなくても、為替が動けば円換算の価値が変わります。
例:1株200ドルの株を、1ドル150円のときに買った場合
| その後 | 円換算 | 結果 |
|---|---|---|
| 株価200ドルのまま、1ドル160円に | 32,000円 | 為替だけで約7%の利益 |
| 株価200ドルのまま、1ドル140円に | 28,000円 | 為替だけで約7%の損失 |
| 株価220ドル、1ドル140円に | 30,800円 | 株は上がったが、ほぼ相殺 |
株価の分析が当たっても、為替で結果が変わることがあります。
円のまま買うか、ドルに替えてから買うか
証券会社によって、次の2通りの方法があります。
- 円貨決済:円のまま注文し、証券会社が自動で両替する
- 外貨決済:あらかじめ円をドルに替えておき、ドルで注文する
どちらにも為替手数料がかかります。手数料の水準と、どちらの方法に対応しているかは証券会社によって違います。 公式サイトでご確認ください。
違い4:配当に米国の税金がかかる
米国株の配当には、米国で10%の税金が引かれ、その後に日本で20.315%が課税されます。
二重に課税される形になりますが、確定申告で外国税額控除を申請すれば、一定の範囲で取り戻せる場合があります。
なお、NISA口座で米国株を保有している場合、日本の税金は非課税になりますが、米国で引かれる10%は戻りません。 また、NISA口座は外国税額控除の対象外です。
税金の扱いは個別の状況によって異なります。判断に迷う場合は税務署や税理士にご相談ください。
違い5:決算の頻度と情報
米国企業は四半期ごとに決算を発表し、配当も四半期ごとに支払う会社が多いという特徴があります。
一方、企業情報の多くは英語です。証券会社によっては日本語のレポートを提供していますが、一次情報にあたろうとすると英語を読むことになります。
始める前に確認したいこと
- 取扱銘柄数(買いたい銘柄があるか)
- 売買手数料と為替手数料
- 円貨決済・外貨決済のどちらに対応しているか
- 時間外取引に対応しているか
- 日本語の投資情報があるか
これらは証券会社によって違います。証券会社を比較するで項目ごとに並べています。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
この記事のまとめ
- 米国株は1株から買える
- 取引時間は日本の夜間。夏時間・冬時間で変わる
- 為替の変動が円換算の損益に直接影響する
- 配当は米国で10%課税された後、日本でも課税される
- NISAでは日本分は非課税だが、米国分の10%は戻らない