株式投資の基礎

株式投資の始め方|口座開設から最初の1株を買うまで

株式投資を始めるまでの手順を、証券口座の種類の選び方から注文の出し方まで順を追って解説します。最初につまずきやすい点と、始める前に決めておきたいことも整理します。

トレビバメディア編集部

株式投資を始めるには、証券会社に口座を開き、お金を入れて、買いたい会社の株を注文します。手順そのものは3つだけです。

ただ、実際にやってみると「特定口座って何を選べばいいのか」「100株単位って書いてあるけど数十万円必要なのか」といったところで手が止まります。この記事では、その止まりやすい場所を先回りして説明します。

始める前に決めておきたい2つのこと

手続きの前に、これだけは決めておいてください。あとから変えられますが、決めずに始めると迷い続けます。

1. いくらまでなら失っても生活に影響しないか

株式投資は元本が保証されていません。買った株の価格が下がれば、投資したお金は減ります。会社が倒産すれば、ほぼ全額を失うこともあります。

生活費、近いうちに使う予定のあるお金、緊急時のための蓄えは、投資に回さない。 これが最初の線引きです。この線を引かないまま始めると、価格が下がったときに、本来売るべきでないタイミングで売ることになります。

2. 何のために投資するのか

「老後に向けて20年かけて増やしたい」のか「数か月で利益を出したい」のかで、選ぶ銘柄も証券会社も変わります。

前者なら、NISAのような非課税制度を使い、手数料の安さより長く続けられる使いやすさを優先したほうがよいでしょう。後者なら、売買のたびにかかる手数料と取引ツールの使い勝手が効いてきます。

決めないまま始めると、両方に中途半端な選択になります。

手順1:証券会社を選んで口座を開く

どこで選ぶか

証券会社によって、手数料、取扱商品、アプリの使いやすさ、サポートの手厚さが違います。「どこが一番か」という質問には答えがなく、自分が何をしたいかで決まります。

選び方の詳細は株式投資初心者の証券会社の選び方にまとめています。各社の比較は証券会社を比較するをご覧ください。

口座の種類で迷う場所

申し込みの途中で、必ずこの選択が出てきます。

選択肢内容
特定口座(源泉徴収あり)証券会社が損益を計算し、税金も天引きしてくれる。原則として確定申告が不要
特定口座(源泉徴収なし)証券会社が損益を計算した書類を作ってくれるが、確定申告は自分で行う
一般口座損益の計算から確定申告まで、すべて自分で行う

確定申告に慣れていない場合は「特定口座(源泉徴収あり)」が手間の少ない選択です。 利益が出るたびに税金が差し引かれるため、原則として自分で申告する必要がありません。

なお、NISA口座は上記とは別枠です。同時に申し込めることが多いので、NISAを使う予定があるなら一緒に申し込んでおくと二度手間になりません。NISAについてはNISAとはをご覧ください。

必要なもの

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、または運転免許証+マイナンバー確認書類)
  • 銀行口座の情報
  • メールアドレス

スマホで本人確認まで完結する会社が多く、申し込み自体は15分ほどで終わります。口座が開くまでには数日かかることがあります。

手順2:お金を入れる

口座ができたら、証券会社の口座へ入金します。銀行振込のほか、提携銀行からの即時入金に対応している会社もあります。

入金した時点では、まだ何も買っていません。 ここで止まったまま放置してしまう人は少なくありません。

手順3:株を買う

何株から買えるか

日本株は原則として100株単位で売買します。この100株を1単元といいます。株価が3,000円の会社なら、100株で30万円が必要になる計算です。

ただし、1株から買える「単元未満株」のサービスを用意している証券会社もあります。名称は会社によって違います。数千円から始めたい場合は、単元未満株を扱っている会社を選ぶことになります。

注文の出し方

注文には主に2種類あります。

  • 成行(なりゆき)注文:値段を指定せず「いくらでもいいから買う」注文。すぐ成立しやすい代わりに、想定より高い値段で買ってしまうことがあります
  • 指値(さしね)注文:「1,000円以下なら買う」と値段を指定する注文。その値段にならなければ成立しません

最初は指値注文から試すことをおすすめします。 成行注文は、値動きの激しい銘柄で予想外の値段になることがあります。

買ったあとにやること

すぐに売買しない

買った翌日に値段が下がると不安になりますが、株価は日々動きます。数日の値動きで判断すると、手数料だけがかさみます。

最初に決めた「何のために投資するのか」に戻ってください。20年かけて増やす目的なら、数日の値動きは判断材料になりません。

決算を見る習慣をつける

保有している会社は、年に4回決算を発表します。売上や利益がどう変わったかを確認する習慣をつけると、値動きの理由が少しずつ分かるようになります。

よくあるつまずき

「何を買えばいいか分からない」

最初から答えを探そうとすると止まります。まず自分が知っている会社、普段使っている商品やサービスの会社を調べてみてください。事業の内容が分かる会社のほうが、決算を読んだときに意味が分かります。

「損をするのが怖くて買えない」

最初は単元未満株で1株だけ買ってみる、という始め方もあります。数千円でも、自分のお金が動くと見え方が変わります。

「証券会社を間違えたらどうしよう」

証券口座は複数持てますし、あとから追加できます。1社目で人生が決まるわけではありません。証券口座を複数持つメリット・デメリットもご覧ください。

この記事のまとめ

  • 生活費と近く使う予定のお金は投資に回さない
  • 口座の種類で迷ったら「特定口座(源泉徴収あり)」が手間が少ない
  • 日本株は原則100株単位。少額から始めるなら単元未満株を扱う会社を選ぶ
  • 最初の注文は指値から
  • 証券口座はあとから追加できる

参考にした一次情報